弦楽器奏者のためのワークショップ「弦祭」


2024年 春夏シーズン月例会(参加者募集中)

 W.A.モーツァルト /「フィガロの結婚」序曲 K.492

 ベートーヴェン /「フィデリオ」序曲 作品72b

 メンデルスゾーン /「フィンガルの洞窟」序曲 作品26

※月例会は弦セクションのみでの練習です。毎回3曲をとりあげる予定です。
 以下日程で濃い色のボタンの日程が現在募集中です。ボタンからエントリーフォームで事前登録ください。
 ご都合にあわせていつでもどなたでもどうぞ!



2024年 夏のレコーディングセッション
2024年8月12日(月・祝)午前&午後 調布市グリーンホール 小ホール


ワークショップ「弦祭」創設に際して
高山健児

 

「弦祭」とは、奏者のアンサンブルのセンスを高め、手応えある合奏を作る経験を重ねるために、新しい練習方法を取り入れた、月に一度の例会です。 
このイベントには団員というものがなく、毎回、全員が自由参加です。演奏会に向けた楽団の練習では、多くのプログラムをこなすために徹底した成果まで追求できないことが多いですが、この弦祭では、1つか2つの楽章だけを毎回掘り下げ、個々の奏者の合わせるテクニックや聴き合うポイント、楽器ごとの癖の修正などまで、楽曲の和声や構成が頭に入ってしまうほどまでにアンサンブルに迫る練習をしています。 演奏会が目的なのではなく、この、個々のセンスが研ぎ澄まされていく練習が目的です。 
仕上げに毎回レコーディングを行いますが、これは、その日の成果を確かめるためだけではありません。レコーディングは一回一回が本番と同じです。それを擬似的に繰り返すことにより、いい緊張感と、互いを聴き合い、一体となった感覚を守り合うセンスが飛躍的に高まります。 また、曲の一部分ずつを、レコーディングに向けて整備していく練習を繰り返すことは、プロの奏者が丁寧にソロを完成させていく方法にも通じ、驚くほど短時間で合奏の完成度が高まります。 
このような練習方法を、毎回、地道に繰り返し、書かれた音符が豊かな音楽に織り上げられていく実感を、全員で楽しんでいます。 
もちろん、プロ、アマチュア問わず、ご参加いただけます。 
レコーディングに向けたリハーサルという方法が、個々の奏者のセンスに、また、合奏の精度に、音楽の密度に、どのような影響を与えるか、ぜひご体験ください。

高山健児
プロフィール

読売日本交響楽団コントラバス奏者。

都立富士高校でオーケストラに出会い、コントラバスを始める。

早稲田大学卒業後、録音技師として勤務する中で演奏家を志し、桐朋学園大学へ進学。同大学および研究科修了。

在学中より全国のプロオーケストラに出演、数々の名指揮者のもとで研鑽を積む。

1998年読売日本交響楽団入団。以降ほぼ毎年リサイタルを開催、ソリストとして、また室内楽奏者としても多くのステージに出演している。

小山市民文化センタープロジェクト、日本交響楽団音楽監督権指揮者を2019年まで務めた後、首席客演指揮者に就任。2017年にはベートーヴェン「第九」、スメタナ「我が祖国」全曲を指揮、丁寧な分析による演奏が高く評価された。

これまで数多くのオーケストラの指揮台に登場。現役オーケストラ奏者の視点に軸を置く指揮者として、アンサンブルのセンスを重視し、作曲家の意図に深くアプローチした演奏へとつなげていく手腕は極めて高く認められている。

コントラバス奏者としては、弦楽器製作者宗像吾朗氏とともに、新しい発想により進化したコントラバスの研究、製作を推進しており、世界中の制作者から注目を集めている。


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stringfes@gmail.com